懲罰室 懲罰を受ける者は一切の権利を剥奪されたかの如く全裸に剥かれ 天井から伸びている鎖に両手を重ねて吊るされ 床に備え付けられている二つの鎖に股を開いたまま閉じられないように両足を拘束される 正面は部屋の入り口に向けられている 入り口の扉が開き懲罰を与える者が入ってくる 腰ぐらいまでの長さの短い外套を羽織っているため下に着ているものは見えないが 外套から伸びている黒光りしている長靴が両脚を殆ど覆っているので、かなり長い長靴というのがわかる そして外套の端から僅かに見えている手は黒革の手袋をしている 懲罰を受ける者の前に立ち外套を脱ぐ 上下とも体を完全に覆った軍装のような優美な服を着ている 脱いでもまだ完全に着ている者と最初から全裸でいる者との違いは明確である 懲罰を与える者は受ける者の前に立ち傍らの鞭を持って嗜虐的な笑みを浮かべる 懲罰を受ける者は痛みへの恐怖と期待に恍惚の表情で懲罰を待つ
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